わが町にしなり子育てネット

いつでもどこでもみんなで子育て

ぴよちゃん バンク&ネット

『ぴよちゃんバンク』

ぴよちゃんバンク/家庭訪問型子育て支援事業

<経緯>2011年度、2012年度の2カ年にわたり内閣府の「新しい公共づくりのためのモデル事業」をわが町にしなり子育てネットで受託し、ネットワークの連携を図りながら官民協働による“人づくり・つながりづくり”事業を実施しました。
その事業の一環として取り組んできた人材バンク事業(愛称:ぴよちゃんバンク)の仕組みづくりや人材育成、コーディネート等含む事業を2013年度、西成区の独自事業として整備された「西成区児童虐待防止ボランティア支援事業」をNPO法人子育て運動えんが事業受託者となり、わが町にしなり子育てネットと協働して運営してきました。
西成区の独自事業としての位置づけは2014年度で打ち切られましたが、スタッフは引き続き活動を実施し続けてきました。

2011年度より子育てネットで取り組んできた「人づくり・つながりづくり」事業の中からたちあがったぴよちゃんバンクは、2013年度、2014年度の西成区独自事業として、西成区児童虐待・子育て支援連絡会議/(要保護児童対策地域協議会)の中でぴよちゃんバンクに支援依頼が決まった家庭へ訪問支援を行ってきました。
区としての事業が終わった2015年度からはそれまでに支援依頼を受けた家庭に加えて、新たに地域からつなげられた家庭、こども相談センターからつなげられた家庭など、私たちができるカタチで、無償のボランティアとしてつながりを続けています。
ぴよちゃんバンクにつながる家庭は、制度の狭間にあって、社会や地域との関係性が薄く、孤立しがちな環境におかれ、放っておくと孤育ての状況がつくられてしまうと感じています。
そこには子どもの背景として、親の生育歴、傷つき体験、障がい、疾病、貧困(経済的、地域とのつながり、学力、育ちなど)、子どもにあるニーズなど多様で複雑化した事情があり、制度やサービスを利用するにも、そこに利用するための枠や決まりがあって、つながりにくさを感じます。
ぴよちゃんバンクでは、その家庭とつながる、お家の中に入って保護者と顔を合わせ、会話することができる強みからどのようにサポートできるのか、その中で今、わたしたちにできることを考えます。2013年度に出会った家庭も、今は定期的なサポートからSOSの出せるを関係をつくり、つながりを続けています。そうした中で、急なSOSにどう対応することができるか。新たにつながりが必要な家庭に今できることの中で何が必要かを考えています。
またこの活動がボランティアであることで位置づけの難しさ、ぴよちゃんサポーターが今できることの難しさ、それに加えてここでも枠組みや決まりの壁を感じています。
わが町にしなり子育てネットの取り組みとしてネットワークとネットワークの中の各機関や団体の強みが活かせる取り組みにしていきたいと考えています。(ぴよちゃんバンク関口淑枝)

ぴよちゃんサポーター

ぴよちゃんサポーター・・・子育て・子育ち応援隊!
いろんなネットワークを活用し、おかあさん、おとうさんの子育てを応援します!
子どもたちを「地域で育てる」、 そんな子育てを応援する人を掘り起こしていきます。

ゆる~く みまもり隊
★地域ボランティアなどによる見守り

ちょいちょい おたずね隊
★研修を受けた訪問員による子育て支援

きっちり アドバイス隊
★専門家らによるスーパーバイザー

ぴよちゃんネット

ぴよちゃんネット・・子育て・子育ち情報発信ステーション!
「ぴよちゃんネット」の活動は、子育てに関するお役立ち情報や親子で楽しめるイベント情報などをメールマガジンで配信する形で、お母さん同士のつながりづくりを促すことを目的として始まりました。
そこから更にさまざまな人と人、あるいは人と場所とのつながりを広げていきたい、ひいてはお母さんたちのサークルづくりなどにも発展していけたら…!という思いを抱きながら、2018年度も月1回(基本的には毎月第3金曜日)のペースでさまざまなイベントを企画し、実施しました。
イベント後に実施するアンケートで、参加されるお母さんたちのご意見やご要望を聞き取りながら、そしてできるだけ季節を感じることのできるイベントを取り入れたいなぁ…と頭をひねりながら、この1年間を通してお母さんたちをいたわる(癒す)マッサージやメイクの講座、簡単な手芸やフォトスクラップの講座など、本当にさまざまなイベントを実施することができました。


そして、ぴよちゃんネットの素敵なところは、そのそれぞれの講座の先生方も同じ子育て中のお母さんだったり、子育てを経験された方だったり、だれかのつながりで関わっている方だったりすること。つまり、ぴよちゃんの中ではだれでも自分のちょっとした特技を活かして先生にだってなれるし、もちろん参加者にだってなれるということなのです。
講座の先生も含めて、参加者の皆さんが直接顔を合わせて気兼ねなく話をしたり、子育て中の悩みを共感し合ったりしながらその時間を一緒に過ごすことができたことは、「つながりづくり」を目標として活動をしてきた中では大きな成果だと思います。
お母さんたちから「家で子育てをしながらだと、したいことがあってもなかなか自分の時間を作ることができない」、「自宅ではこんなことできないけど、ぴよちゃんの時間内でならできる」、「やってみたいと前々から思っていたけど、どうしたらいいのかわからなかったから、来てみてよかった!」というお声をたくさんいただいたことも、こちらで報告させていただきます。

また、前年度の報告でも書かせていただきましたが、やはり2018年度も驚くほど大盛況だったのは「あげちゃおう!もらっちゃおう!おさがり交換会」でした。いわゆるフリマの売る⇔買うの関係は一切持ち込まず、家で使わなくなった衣類や雑貨をお互いに持ち寄って、その時その時に必要としている物をお互いが持ち帰るというこのシンプルなシステムのイベントが口コミでも広がっていったようで、ある時は部屋の温度が変わるほどたくさんのお母さん、お父さん、またおばあちゃんたちもが参加され、「もっと前から知っていれば…」というお声も聞かれるほどでした。このように、振り返ってみればイベントの規模の大小や参加者の多い少ないなど色々課題はありましたが、ぴよちゃんネットではこれからも引き続き、地域のお母さん・お父さんたちのニーズに寄り添いながら、活動を続けていきたいと思います。そしてぴよちゃんネットサポーター’sになってくださるお母さんたちを増やしていきたいです。(ぴよちゃんネットサポーター’s植月智子)

勉強会・講習会

勉強会は、子育て支援に関わる方を初め、子育て中や、子育て興味関心のある地域の方々にご参加いただき、子育て支援に関する情報や知識、様々な取り組みについて、みなさんと共有する場です。
一人ひとりが思いやりをもち、尊重しあえる関係づくりの方法を知り、実践するためにDV(ドメスティック・バイオレンス)や虐待、それらの及ぼす影響や回復について学びます。   
勉強会では、子育て支援に関わる方をはじめ、子育て中や子育 てに興味関心のある地域の方々にご参加いただき、子育て支援に関する情報や知識、様々な取り組みについ て、みなさんと共有する場です。
開講日や内容については、チラシやホームページでお知らせしています。