わが町にしなり子育てネットとは・・・
大阪市西成区で「いつでも どこでも みんなで 子育て」を合い言葉に、安心して子育てができる地域つくりをめざして、子育てサークルや保育所・園、施設、行政、病院、地域のボランティアなど多くの仲間が集まる緩やかなネットワークです。
2000年に発足、今では約70の団体がつながっています。
わが町にしなり子育てネット事務局
所在地:西成区子ども・子育てプラザ内
〒557-0033 大阪市西成区梅南1-2-6
問い合わせなどは「E-mail」でお願いします info@nishinari-kosodatenet.com

2019年度議案書
2019年6月13日
2019 年度の運営について
わが町にしなり子育てネット2019 年度の運営について(案)
2018年度、私たちの活動目標は、「子どもの参加をまちのしくみに!」の第1歩でした。
2019年度の活動目標は、その第2弾です。
「子どもの参加をまちのしくみに!子どもの声を社会へ!」です。
しくみの合言葉は、子どもの未来にchallenge☆子どもと未来を創る「子ども応援宣言」!!
おりしもおり、わが町にしなり子育てネットは、第9回大阪マラソンのオフィシャル寄付先団体チャレンジパートナーとなりました。
2018年度の振り返りに書かれているように、このチャンスを生かし、さらに多くの子どもたちの意見、思いを聴き、西成区に届けていくようにしましょう。
そして、この活動に多くの子どもたちが参画し、自分たちの夢を自分たちで実現できるような機会にできるようにしましょう。
そして「子ども応援宣言」の実現に一歩一歩近づいていきましょう。
2つ目の活動目標は、昨年5月から始動した「ジャガピーパーク」の運営の手伝いを、あそパーと認定NPO法人とK財団と地域住民の共同体で出来たらいいなと考えています。
6月中に申請に対する審査があり、それに合格すれば、7月1日より新たな運営が始まります。
小さな子どもや障がいや困難を抱えた子どもたちが、排除されず、邪魔者にされない、その子たちこそが自由に、やりたいことに挑戦できる、ケガと弁当自分持ちのプレーパークの運営をめざしましょう。
3つ目の活動目標は、昨年度の目標でありながら前進できなかったぴよちゃんバンクの応援隊の普及活動です。
大人でも子どもでも、子育て辛さ、生き辛さは、自己責任ではありません。
社会的に作り出されている社会的問題です。
社会的な問題は、個人の情熱や善意で乗り越えようとしてはいけないし、乗り越えられるものではありません。
「オンブズパーソンはこの問題を個別救済という観点から解こうとしており、子どもの気持ちを中心に人間関係を作り直すために考案された公的な制度」です。
ここにヒントがあると感じています。
「子どもの人権」、「子どもの最善の利益を守る」オンブズパーソンについて知り、学び、話しあいを始めていきたいと思っています。
「子どもの声をきちんと聴くこと」「その声に応える大人の側の思考を磨くこと」「その声に応えていくこと」は、20年目の節目を前にしたいつでも どこでも
みんなで子育て!の「わが町にしなり子育てネット」に与えられた、もう一つの可能性かもしれません。
(わが町にしなり子育てネット 代表 : 荘保 共子)
令和2年度(2020年)登録団体一覧
- さくら組
- ラポール
- たんぽぽ〈ホームページ編集ボランティアグループ 〉
- すみれ〈保育ボランティアグループ〉
- こあら〈保育ボランティアグループ〉
- にしなりかえっこクラブ
- 西天下茶屋ボランティアグループ
- 日本ボーイスカウト大阪第44団
- 日本ボーイスカウト大阪第106団
- 建物を持たない西成児童館の会
- にしなり・おもちゃ病院
- 一般社団法人塩崎おとぎ紙芝居博物館
- はーと・クラブ〈ボランティア個人登録窓口〉
- ボランティア陽だまり組
- サークル ハーブと野菜
- アレルギーサークルあれん会
- 学校に行きたがらない子を持つ親の会「フラワーズ」
- 西成民主診療所病児保育室 まつぼっくり
- NPO法人こえとことばとこころの部屋「ココルーム」
- 大衆食堂ちとり家
- こもれびカフェxえほんとごはん
- 株式会社ロイヤル
- 株式会社SPROUT(スプロウト)
- 西成子育て支援センター
- つどいの広場 せいか
- 岸里つどいの広場 すまいる
- ファミリー・サポート・センター西成
- 子ども家庭支援員事業
- 西成区 保健福祉課 子育て支援担当
- 西成区 保健福祉課 地域保健活動
- ヒューマンインクルーシブセンタークリエバ
- 大阪市こども相談センター
- 大阪市立西成図書館
- 西成区社会福祉協議会 地域支援担当
- 大阪市立千本保育所
- 大阪市立天下茶屋保育所
- 大阪市立長橋第2保育所
- 大阪市立北津守保育所
- 大阪市立松之宮保育所
- 大阪市立南津守保育所
- 社会福祉法人白鳩会 大阪市立山王保育所
- 社会福祉法人大和福祉会 大阪市立松通東保育所
- 社会福祉法人吹田みどり福祉会 たちばな保育園
- 聖化保育園
- 花園和敬学園
- 玉出西保育園
- 社会福祉法みおつくし福祉会 玉出東保育園
- 暁光会ひかり学園
- どんぐり保育園
- 社会福祉法人石井記念愛染園 わかくさ保育園
- 社会福祉法人石井記念愛染園 大国保育園
- 南大阪第一交通(株) だいいちキッズルーム
- 株式会社笑福 彩葉保育園
- ゆーとあい保育園
- GCCKidsインターナショナルスクール
- 大阪市立玉出幼稚園
- 大阪市立天下茶屋幼稚園
- 認定NPO法人 こどもの里
- 山王こどもセンター
- 社会福祉法人石井記念愛染園 今池こどもの家
- 社会福祉法みおつくし福祉会 西成区子ども・子育てプラザ
- 西成区学童保育所(青空学童保育所)
- NPO法人 子育て運動えん
- ゆ~とあい にしなり隣保館
- 大阪市西成人権協会
- 西成市民館
- 西成区母と子の共励会
- 児童発達支援・放課後等デイサービス エミツリー
- 特定非営利活動法人クオリティー・オブ・ライフ まつむし通児童デイサービス
- (株)メディカル白ゆり 放課後等デイサービス 帝塚山HUG組
- 後援:西成区社会福祉協議会
- 後援:西成区児童虐待防止・子育て支援連絡会議
- 後援:西成区民生委員児童委員協議会
- 後援:西成区社会福祉施設連絡会
2018年度を振り返って
2018年度は「子どもの参加をまちのしくみにしよう!」を柱として活動を行ってきました。
「こどもが変える→大人が変わる→しくみは変わる」を合言葉に、子どもたちが「気持を聴いてもらえること」「気持ちと気持ちをつなぐこと」「気持ちをかたちにすること」について、まちの約束(西成区こども応援宣言)にしていくことを1つ目の大きな運営目標としてすすめてきました。
まず、区の広報誌「ハギッズ」にて子どもの権利の4つの柱、生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利について、連続掲載を行いました。
子どもにとって最もよいこと(子どもの最善の利益)の大切さをうたう「子どもの権利条約」、子育てに大わらわの大人にとっても、実は子育てのヒントがいっぱい!というフレーズで、とても読みやすい内容にて啓発を行いました。
毎月の定例会の中では、参加者の声を表現する事を大切にしてきました。
子どもたちや子育てをしている保護者等と関わる中で直面している問題、悩み、疑問、矛盾…。
そのような一人ひとりが抱えている問題を出し合い共有することから、共通の問題が明らかになってきました。
「世の中の勝手なあたりまえによって苦しめられている現状。
子ども、大人、そしてそこに関わろうとしている施設職員、事業者…」「地域で支えるといいながら、個人情報の保護によってもたらされるさまざま問題」「制度と制度の狭間、また、制度と利用者の間にある問題。制度とそれによる枠の問題…。」「そもそも人権感覚の乏しい社会。特に教育・保育現場の問題」など。
そこには現実の生活と制度との間に大きなギャップ、ジレンマがあり、そこを埋めていくためには、知らず知らずに分断されているつながりを紡げること。
そして子どもたち一人ひとりの問題をその個人の問題とするのではなく、どの子どもにも起きている問題であるととらえ、まち全体で考え解決していく事が大切であると改めて感じました。
年度後半には、大切にしたいキーワードを出し合いました。
「安心、安全」「すべての子ども、子どもをとりまく方々にとって」「あそび」「笑顔」「ありのままの自分」「ちがいを尊重」「隣にいるよ」「育つ」「愛される」「多様」「自己肯定」…、ここには書ききれませんが、一人ひとりの前向きな思いをみんなで共有できる時間となったのは大きな成果だと思います。
また、5月の「第15回こども元気まつり」では子どもたちの声を、そして「第20回子育ての集い」では、現在子育てをされているさまざまな方からの声を聴くことができました。
しかしながら、これらを集約したものを西成区にはまだ届けることができていません。
2019年度、わが町にしなり子育てネット』は、第9回大阪マラソン、チャリティプログラム、寄付先団体チャレンジパートナーのひとつに選ばれました。
そのテーマは「子どもの未来にchallenge★子どもと未来を創る「こども応援宣言!!」
これはこの上ない非常に大きなチャンスだと思います。
さらに多くの子どもたちの意見、思いを聴き、西成区に届けていくことが次年度の大きな課題の1つであると思います。
そして、この活動に対してたくさんの子どもたちが参画し、自分たちの夢を自分たちで実現できるような機会にできるようにしていくことが2つ目の課題であると思います。
そのためには、たくさんの大人もまきこみながら、話をする事、学ぶこと、感じること、さまざまな人たちと思いを共有しながら、顔の見えるつながりを広げていくことが不可欠であると感じます。
今年度2つ目の運営目標に上げていたぴよちゃんバンク(子育て・子育ち応援隊!)の意義の普及活動ですが、こちらはなかなか前に進むことができませんでした。
実際の活動としては、負担が特定の方々にかかっている状態です。
貴重な時間を費やし、関わってきていただいた方々には本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
この問題についても、子どもたちの人権、子どもの最善の利益を守るという視点で、しっかりと議論すべき点だと思います。
2000年5月に発足した「わが町にしなり子育てネット」も、ついに20年目の節目を迎えました。
「いつでも どこでも みんなで子育て!」一人ひとりがお互いを認め合い、尊重し、そして応援し合える、そんな新たなあたりまえをみんなでつくっていくため、2018年度の活動を振り返るとともに、これからの私たちのあり方を考えていきたいと思います。
(子育てネット副代表 蕨川 晴之)