わが町にしなり子育てネット

いつでもどこでもみんなで子育て

わが町にしなり子育てネットとは・・・

大阪市西成区で「いつでも どこでも みんなで 子育て」を合い言葉に、安心して子育てができる地域つくりをめざして、子育てサークルや保育所・園、施設、行政、病院、地域のボランティアなど多くの仲間が集まる緩やかなネットワークです。
2000年に発足、今では約70の団体がつながっています。

わが町にしなり子育てネット事務局
所在地:西成区子ども・子育てプラザ内
 〒557-0033 大阪市西成区梅南1-2-6
 問い合わせなどは「E-mail」でお願いします info@nishinari-kosodatenet.com

2020年度議案書

2020年度の運営について

わが町にしなり子育てネット 代表 : 荘保 共子
「子どもの参加をまちのしくみに!子どもの声を社会へ!」 
何年もかかるであろう大きな活動目標に向かって、2019年度を終えました。
この大きな活動目標は、西成区に住む子どもが、誰一人も取り残されず、その一人一人の生きる権利・守られる権利・育つ権利・参加する権利が行使されるように、誰一人取り残されずその一人の子の最善の利益が守られるようにあるためです。
その活動のための資金作りと子どもの権利を他の皆さんにも周知し、ともに子どもたちのためにこころと頭を動かしてほしいと、第9回大阪マラソンに参加しました。
それぞれの協力の下、ネットの中の繋がりを深めると共に大阪中にネットの存在を周知することの第一歩にはなったと確信できました。
目標達成のための個々の活動では、子どもたちの生の声を聴くことが出来ました。
2020年度もマラソンに参加すること、子育ての集いなど各行事を計画していましたが、コロナのためマラソンも各行事もキャンセルとなってしまいます。

ネットは、この活動が必要だと認識する人及び団体が、個々の仕事を超えてボランティア的に関わってきていること=「加盟団体の自主的活動」から、まず、事業資金を作り出すこともままなりませんでした。
それぞれの活動(発達応援活動・児童虐待防止活動・子育て応援活動・子育ち応援活動・講習/講座/研修活動・広報/情報提供活動)は、それぞれの努力によって独自に必要性をアピールし助成金を取りながら活動を継続してきました。
元気祭り・水遊び・くうねるあそびを企画実践している「あそぼパークプロジェクト」やびーんずクラブ、ほっとサロン・あんやぴよちゃんネットサポーター’sなどがそれです。
それは、ただただ、熱い情熱と善意で乗り越えようとする2~3人のボランティアで継続されてきた20年間でした。
しかし、ネットが20年を迎えようとする2018年度以降、「新しい社会的養育ヴィジョン」が打ち出される中、毎月の定例会議等で会員間の議論を深める中でネットとして実質的な事業推進を行う基盤づくりをしていこうとの共通認識が生まれ、2019年度は事業資金獲得のための取り組み(大阪マラソン)となり実施しました。
2020年度からは、それぞれの努力により得た事業資金である助成金を明らかにし、大阪マラソンで獲得できるであろう事業資金と合わせて、事業推進を行う基盤にしていきます。

2つ目の目標であった子どもの遊ぶ権利をまもる「プレーパーク事業」は私たちの希望通り、ネットの「にしなり☆あそぼパークproject」と認定NPO法人こどもの里と財団法人教育振興公社との三者共同体で受諾することが出来ました。
ネットや里が苦手とする事務能力と行政との交渉能力を備えた教育財団のもと、そして根岸プレーリーダーと多くのボランティアの協力のもと、プレーパークを開催することできました。
2年目に突入と同時に、やはりコロナのため開催禁止となりました。
本来なら、学校も行けない、外出も控えなければならないときこそ、「居場所」として確保するべきところと考えていましたが、かなえられませんでした。が6月14日から開催できることになりました。

2020年度には、実は本場ドイツより視察団が訪問される計画でしたが、これもコロナのため中止との連絡が来ました。
2021年度に期待したいと思います。

3つ目の活動目標の「ぴよちゃんバンクの応援隊の普及活動」について
いよいよ2020年度より、ぴよちゃんバンクの応援隊の普及活動だけでなく、ぴよちゃんバンクそのものの活動を本格化します。
そもそも、わが町にしなり子育てネットは児童虐待防止法が施行された2000年に、西成区の官公署、公私保育園、民間団体など30の子育て支援・子ども支援に関わる団体が集まる形で設立されました。
それは虐待が起きてしまってからの支援(要保護児童対策地域協議会)より、虐待が起きないようにその予防にこそ力を注ぐべきという共通認識のもと、すべての子育て世帯を対象として問題の早期発見・早期介入を行う支援ネットワークが必要とネットが立ち上がりました。
その中心は、子育て中の親たちでした。
だからネットの合言葉が「いつでもどこでもみんなで子育て」です。
だから要支援でありながら地域で孤立している親子、支援に繋がれていない親子のアウトリーチ事業「ぴよちゃんネット」と子育て支援事業「ぴよちゃんバンク」を大切に継続してきました。
児童虐待防止学会等で西成区のネットの在り方と役割を伝える中で,「マイツリープログラム」に深い関心を持たれ関われた「認定NPO法人Living in Pease」の代表中里さんから、NPO法人ETIC,ソーシャルイノベーション事業部(休眠預金資金分配)「子どもの未来のための協働促進助成事業」の情報が提供されました。
その助成事業内容は、まさに「ぴよちゃんバンク」がめざす要支援でありながら支援に繋がらない孤立した当事者=親子のアウトリーチと子育て・子育ちへの支援活動に、ボランティアでなく事業として取り組む資金助成です。(Lipは、申請書の書き方から会計まで、ずっと応援してくださってます)
折しもコロナの影響で毎月の定例会も開催できず、子育てネット全体で新事業を受諾していくことの合意を得る場と話し合いの場が確保できない状況であったため、子育てネットが外部の助成金や行政からの委託を受けるときのために立ち上げたNPO法人子育て運動えんが独自の事業として受諾することにしました。

 子どもの未来のための協働促進助成事業の内容です。
(1) 活動拠点の設置・・・NPO法人子育て運動えんの事務所を設置、専従のスタッフ体制を整える。
(2) 子育て・子育ち支援を目的としたアウトリーチ事業「ぴよちゃんバンク」を実施。
(3) 西成区「子ども応援宣言」づくり・・・・子育てネットの大きな目標に、この事業を活用して参加、活動。

 ETICからの助成金は、大きな金額、公金が動きます。
取り扱いに注意し、透明性と必要性と客観性を持たせる運用の仕方を、ネットのメンバー皆で考え支えていきましょう。

 ここで、NPO法人子育て運動えんについて説明しておきます。
*「MY TREEペアレンツプログラム」について
* 内閣府の「新しい公共のためのモデル事業」について
*「西成区児童虐待防止ボランティア支援事業」について

ところで西成区は、地域福祉アクションプラン推進委員会を経て、2019年から3年計画で、新たな西成区の地域福祉推進体制を進めています。
その西成区地域福祉推進会議推進チームの委員として、西成区児童虐待防止・子育て支援連絡会議の代表枠でネットの代表が参加しています。
推進体制の基本目標①は、みんなで支えあう地域づくり(地域主体の福祉活動)、基本目標②は、新しい地域包括支援体制の確立ですが、この②に既存の分野別地域別ケア会議にプラス「総合的な支援調整の場(つながる場)=地域包括ケア推進関連会議」が新設されました。
つまり、縦割り行政に横軸をさした横割り行政が誕生したということです。
2018年西成区役所で開催された北海道大学の松本伊智朗教授による「子どもの貧困を問い直す」の講演を思い出します。このつながる場が、子育てと子育ちの親子にとって少しでも早い困難の軽減になればと願わずにはおれません。
が、残念ですがとても大事な視点が抜けています。
それは、当事者です。当事者抜きの関係機関だけの会議では今までと変わりない結果になるように思えてなりません。
そこは、わが町にしなり子育てネットとして、声を大にして訴え続けていきます。

2020年度も、コロナに負けず、「子どもの参加をまちのしくみに!子どもの声を社会へ!」を
目標に、みんなでとことん話し合い一歩一歩進んでいきましょう。
「忘れられた子ども」のいない社会をつくるために!

2019年度を振り返って

子育てネット副代表  蕨川 晴之
わが町にしなり子育てネット(以下子育てネット)は、今年度も「いつでも どこでも みんなで子育て!」を合言葉に、2019年度の目標「子どもの参加をまちのしくみに!子どもの声を社会へ!」に沿って、たくさんの活動を行ってきました。
今年度の大きな成果の1つとして、第9回大阪マラソンへの参加が上げられるかと思います。
ご承知の通り、子育てネットは第9回大阪マラソンチャリティー寄付先団体に選ばれました。
このチャリティー団体としての活動を通じて、わが町にしなり子育てネットの存在を世の中に少し拡げられた事は、今後につながる第一歩だったのではないでしょうか。
子ども元気まつりでの子ども駅伝、南大阪第一交通さんによるタクシーのペイント、さまざまなイベント時に行っていただいた応援フラッグ作り、子ども食堂フェス、マラソンコースにある松之宮地域の方々による応援ブースの設置等の積極的な参画…、上げれば数えきれないですが、マラソンを盛り上げるだけでなく、普段はなかなかできない体験を通して、子育てネットの活動をこれまで以上に周知することができたのではないでしょうか。
そこにはさまざまな職種が集まるネットワークの強みに加え、柔軟な発想と行動、そして地道な努力、子育てネットの秘めた力を感じました。
西成全体とまではいきませんが、大阪マラソン当日に向けて、西成が段々と盛り上がってきた事を感じました。
そして当日の応援。
私自身、チャリティランナーとして実際に走らせていただいたのですが、西成区内の沿道からの熱い応援、盛り上がりは最高!でたくさんの力と勇気をいただきました。
また、これらのイベントを通じ、たくさんの子どもたち、子育てに関わるさまざまな方の参加がありました。
そして生の声を聴く事ができました。
その声を実現できるようどう西成区に働きかけていくのかは、引き続き今後の大きな課題であるかと思います。

年度後半、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく出始めました。
3月からの学校等の休校措置、年度が変わった今も、多くの子どもたちが、教育を受ける機会を奪われるのみならず、人と関わる場、気持ちを発散する場、相談する場…、発達を保障されるたくさんの場所、そして安心できる場所が奪われていきました。
子育てに関わる人にとっても同様です。
あったはずの顔の見えるつながり、関係性を断たざるを得ない状況が余儀なくされ、多くの方が家庭の中で孤立し、それぞれが抱える困難の中で、もがき苦しんでいる事が予想されます。
それは子育ち、子育ての家庭のみならず、多くの人に影響を与えてきています。
単なる健康面だけではなく、感染を避けるため社会分断がなされました。
見え始めたこれらの課題に対して、そして、今後、この影響が、子育ち、子育て、そして社会全体の問題としてどのような影響が出てくるのでしょうか。
この状況はいつ終息に向かうのか、全く目処が立っていません。
終息したとしても、新しい生活スタイル、ソーシャルディスタンス、これまでの当たり前が当たり前でなくなる事が予想されています。
社会として私たち一人一人に何が求められるのか、そして子育てネットとして、何ができるのかを考えていく事が新たな課題となったかと思います。

 ここ数年、議論に上がりながらも、全く前進できていなかったぴよちゃんバンクの応援隊の普及についてですが、2月の定例会の中でもお伝えさせていただいたのですが、現在大きな助成金のエントリーをしています。
4月20日の時点ですが、2次審査まで進んでいます。
この議案書がみなさんの手に渡る頃にはその結果がわかっているとは思うのですが、もし受ける事ができるようになれば、これまで個人の善意にお任せになっていたこの問題に対して、改めて子育てネットで活動を行う事ができるようになります。
実績を積み上げ、分析していく事で、この活動の必要性を西成区に、大阪市に、そして社会に訴えかけられる機会につなげていく事も可能となります。
また、前述していきた問題に関しても、必要に応じた活動、事業等を行う事が可能となってくるのではないでしょうか。
子どもたち、子育てに関わる全ての人の声を実現につなげていく大きな一歩かもしれません。

 その新たな一歩を踏み出す為にも以下、2019年度の活動を振り返り、21年目を迎える私たちのこれからの活動について考えていきたいと思います。

 

令和3年度(2021年)登録団体一覧

これまでの議案書